元三大師みくじ
豊川稲荷東京別院のおみくじは、元三大師みくじと番号などが少し違っています。
でもおみくじの意味は同じですので、こちらで調べることができます。
元三大師みくじは、現在の日本のおみくじの元祖とされています。
創始者:元三大師良源(がんざんだいし りょうげん)
- 生没年:912~985年(平安時代)
- 第18代天台座主(天台宗の最高位)
- 比叡山延暦寺中興の祖
- 別名:角大師、豆大師、厄除け大師、慈恵大師
- 命日が1月3日(元三)のため「元三大師」と呼ばれる
発祥の地
比叡山延暦寺 横川(よかわ)の元三大師堂が、おみくじ発祥の地として知られています。
元三大師が観音菩薩に祈念して授かった百のお言葉が原型で、江戸時代初期に**天海(慈眼大師)**が夢枕に元三大師が立った際に授かったものが、現在の「元三大師百籤(がんざんだいしひゃくせん)」として広まりました。
元三大師みくじの特徴
1. 単なる占いではない
元三大師みくじは、吉凶を占うだけの運試しではなく、悩みを抱える人への処方箋として作られました。
本来の使い方:
- 僧侶が相談者の話を聞く
- 元三大師に助言を求めながらおみくじを引く
- 出た結果をベースに悩み事への助言を与える
つまり、カウンセリングツールとしての性格が強いのです。
2. 100番まである
元三大師みくじは1番から100番まで存在し、それぞれに漢詩(五言四句)と意味、運勢の解説がついています。
3. 吉凶の割合
元三大師百籤の伝統的な配分は以下の通りです:
| 種類 | 本数 | 割合 |
|---|---|---|
| 大吉 | 17本 | 17% |
| 吉 | 35本 | 35% |
| その他の吉(半吉、小吉、末吉、末小吉) | 19本 | 19% |
| 凶 | 30本 | 30% |
特徴:凶が3割もある!
現代の多くの神社では凶の割合を減らしていますが、浅草寺や川崎大師など、伝統を守っている寺院ではこの古来からの配分のままを使用しています。
元三大師みくじの吉凶順番
おみくじの順番は寺院によって異なりますが、一般的には:
大吉 → 吉 → 小吉 → 半吉 → 末吉 → 末小吉 → 凶
または
大吉 → 中吉 → 小吉 → 吉 → 半吉 → 末吉 → 末小吉 → 凶 → 大凶
凶が多い理由
元三大師みくじで凶が3割もある理由:
- 気休めではない – 真剣に人生の悩みに向き合うため
- 警告の意味 – 「気をつけなさい」という愛あるメッセージ
- 古来からの伝統 – 平安時代からの配分を守っている
- 改善のヒント – 凶でも内容をよく読めば具体的なアドバイスがある
「凶が出たからといって悲観することはない。辛抱強さをもって誠実に過ごすことで、吉に転じる」
元三大師みくじの意味の読み方
おみくじを引いたら:
- 漢詩の部分に注目 – これが核心メッセージ
- 挿絵を見る – 視覚的なヒント
- 解説文を熟読 – 自分の状況に当てはめる
- 心に響いた部分 – それがあなたへのメッセージ
- 実行する – 気づきを行動に移すことが大切
元三大師みくじは、単なる占いではなく、人生の指針を示してくれる神仏からの贈り物なのです。
元三大師みくじ
- 番号と吉凶
- 漢詩(五言四句の原文)
- 大意(現代語訳)
- 総合運勢
- 各運勢項目(願望、病気、待人、失物、縁談、売買、その他)
1~10番 11~20番 21~30番 31~40番 41~50番
51~60番 61~70番 71~80番 81~90番 91~100番
☆出たおみくじの検索のやり方
Ctrl+Fで上の方に検索窓がでます。そこにおみくじの漢詩の上から二文字を入れて検索します。
豊川稲荷東京別院の第82番は、元三大師みくじの第99番となります。
豊川稲荷東京別院の第15番は、元三大師みくじの第76番となります。
第1番
【漢詩】
七宝浮図塔 高峰頂上安 衆人皆仰望 莫作等閑看
【大意】
金銀などの七宝で作った仏陀の塔が、高い峰の上に立っている。
人々皆は仰ぎ見て尊いというが、ただその塔が素晴らしいと、なおざりに見てはいけない。
【総合】
このみくじを得たる者は、威勢強く万人に尊敬される。
ただし頂点を極めた形なので、何ごとにも自重して行動すべし。
【願望】叶う
【病気】長引いても治る
【待人】遅いが来る
【失物】あとで出てくる
【縁談】大変よろしい
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第2番
【漢詩】
月被浮雲翳 立事自昏迷 幸乞陰公祐 何慮不開眉
【大意】
月が雲に覆い隠され、物事を始めるにも先行きが暗くてよく見通せない。
そこでお月様に早く明るくなってくださいと祐を借りようとしたが、
あにはからん、その月がなかなか笑顔を見せてくれない。
【総合】
真理の月は当分あらわれないものと覚悟し、何ごとも悪あがきせず、時節の到来を待て。
【願望】叶う
【病気】長引くが生命にかかわる事はない
【待人】遅いが来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:負ける
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第3番
【漢詩】
愁悩損忠良 青霄一柱香 雖然防小過 閑慮覚時長
【大意】
煩悩に心を乱しているとせっかくの真心もだいなしになってします。そのような時、青空に向かって線香を一本焚いてもなんの役にも立たない。しかし、とはいっても、自暴自棄に陥らず身辺の小さな過ちは防げ。そしてじっと我慢して時を待つがよい
【総合】
迷いながら常に焦り、真心を失っては何事も成功しない。周囲に気配りを施し、深く自らの心に省みてしばらく時を待つのがよい。
【願 望】かないがたし
【病 気】長引くが回復する、安心して養生すべし
【待 人】遅し
【失 物】出がたし、北を探すべし
【縁 談】見合わすか、なるべく早くせよ
【その他】家造りは春に、旅立ちは凶
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第4番
【漢詩】
累有興雲志 君恩禄未封 若逢侯手印 好事始怱怱
【大意】
大事業を興そうと、しきりに逸り立つが、主人から受ける待遇はまだ与えられていない。
もし主人から保証のお墨付きを受けることができれば、良きことが次々と速やかに起ころう。
【総合】
易の乾為天の卦の初爻に、「潜龍なり用うる勿れ」とあるように、このみくじも龍の淵に隠れて昇天の機会を待つ形である。
立身出世の兆があるが、まだその機が熟していない。
時を待つべし。
【願望】叶う
【病気】治るのに時間がかかる
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第5番
【漢詩】家道未能昌 危危保禍殃 暗雲侵月桂 佳人一柱香
【大意】
一家の運勢はまだ安泰ではない。非常に危うい状態で禍殃(わざわい)をはらんでいる。
それはちょうど、黒雲が月を覆い隠しているようなもので時折月が顔を出すが、それも線香ひとくべの短い間だけで、また隠れてしまう。
【総合】
人の世のならわしとして常に浮き沈みがある。今はその苦労の時であるから、たゆまず、ひるまず暗雲を払い散らすように努めるべし。
【願 望】かないがたし
【病 気】回復しずらい
【待 人】来ず
【失 物】出がたし、気長に待て
【縁 談】見合わすか、近き人よし
【その他】短気は損気
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第6番
【漢詩】
宅暮鬼凶多 人事有爻訛 傷財防損失 祈福始中和
【大意】
最悪の運勢で魔物のたたりも多い。
一身上の出来事に訛(うそ)や真実(まこと)が入り交(爻)って、混乱する。
財を憂慮して、損失を防ぎ、神仏に福を祈ればはじめて、人間の本道に立ち返ることができる。
【総合】
はじめは間違いから道に迷い、身も危なくなるが、のちには本道に戻ることができる。
【願望】叶わない
【病気】神仏に祈ると良い
【待人】遅い
【失物】出ない
【縁談】よし
【その他】旅行:十分注意せよ、争いごと:負ける
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第7番
【漢詩】登舟待便風 月色暗朦朧 欲碾香輪去 高山千萬里
【大意】
順風を待って舟出しようとしたが、今まで明るく輝いていたつきが、急に暗く朦朧(おぼろ)になってきた。それではと、車を引いて陸路を行こうとすればその陸路はまた高山が延々と続き、車でもとても行けない。
【総合】
前進、進退ともに難しい状態であるが、前後をよく分別して、行くべき道を思案して対処すべし。
【願 望】かなわず
【病 気】はかばかしからず
【待 人】来ず
【失 物】出がたし、下にあり
【縁 談】進まず
【その他】家移り凶、旅立ち西悪し、春秋に運勢向く
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第8番
【漢詩】
勿頭中見尾 文華須得理 禾刀自偶然 当遇非常喜
【大意】
頭中(ものごとの始まり)に尾(結末)を見てはならない。
才能(文華)は理に叶ってあらわれるであろう。
期せずして、大収穫があり、立身出世するのであろう。
【総合】
はじめ悪いようでも、帆船の順風を得たるごとく、しだいに才能を見出されて成功する。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第9番
【漢詩】
有名須得遇 三望一朝遷 貴人来指處 華果應時鮮
【大意】
トントン拍子に名を揚げ、人に知られ、すべての望みが一時に叶う。
目上の人物が引き立ててくれる処華(名誉)も果(実利)も二つながらに、得られるであろう。
【総合】
何ごとも思いのままであるが、「華果~」の句は、易の坤?卦(柔順の得)によっていると思われるので、謙譲の精神を忘れてはならない。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==========================
第10番
【漢詩】
旧用多成破 新更始見財 改求雲外望 枯木遇春開
【大意】
安逸をむさぼった結果多くの物に破綻が生じ、旧態一新の大改革をして、はじめて財政も安定する。
そうなれば、痩せ細った新月がだんだん満ちて満月になるように、一度枯れた冬木も、春になって再び花を開かせるであろう。
【総合】
旧態に安穏とせず、心機一転すれば吉。
再び運も開く。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
=============================
第11番
【漢詩】
有禄興家業 文華達帝都 雲中乗好箭 兼得貴人扶
【大意】
財運盛んで、稼業も繁盛し、才能も都まで聞こえている。
その運の好さといったら、幸運の矢に乗って一直線に天空高く揚がったようだ。
その上、目上の引き立ても得られよう。
【総合】
目上の引き立てもあり万事繁栄する形であるが、空高く揚がった矢はいつまでも落ちずにいられるはずはない。
慎みが肝心である。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】遅いが来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ。神仏に祈ると良い
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第12番
【漢詩】
楊柳遇春時 残花発旧枝 重重霜雪裡 黄金色更輝
【大意】
枯れ柳も春となれば、残花が古枝に開く。
残り積もった雪や霜の中に、黄金色の菊花がさらに色深く輝いている。
【総合】
枯れ柳が春に再び芽吹いたように、災厄も消え失せ、厳冬に凛々しく咲き誇る菊花のように、誉れ高い名をあげることができよう。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る。何かの中にある
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第13番
【漢詩】
手把太陽輝 東君発旧枝 稼苗方欲秀 猶更上雲岐
【大意】
手ずから太陽の光を把って、東君(春)が枯れ枝に花を開かせた。
稲の苗も秀で伸びようとし、その勢いの良さは、雲路にまで達するかのようである。
【総合】
陽春、草木が萌え出ずるように、万事力強く盛んな大吉の卦
【願望】叶う
【病気】神仏に祈ると良い
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】人に頼んでよし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第14番
【漢詩】
玉石未分時 憂心転更悲 前途通大道 花発應残枝
【大意】
自分がまだ玉か、それともただの石ころか分からなくて、憂い嘆いていると、ますます悲しみが湧いてくる。
しかし、路は大道に通じ、前途は開けている。
花も枯れずに残った枝先に、咲こうとしている。
【総合】
才能が認められず、嘆き悲しむことがあるが、しだいに名も知られ運も開いてこよう。
【願望】時期を待て
【病気】よし
【待人】遅いが来る
【失物】出ない
【縁談】時期を待て
【その他】旅行:見合わせよ、争いごと:負ける
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第15番
【漢詩】年乖數亦孤 久病未能甦 岸危舟未發 龍臥失明珠
【大意】
年まわりも悪く、運命も孤独である。しかも長い間病んで、まだ回復していない。それでは心機一転、舟でどこかへ出かけてやり直そうと思ったものの、船着き場が危険で舟が出ない。ちょうど龍が時を得ずに動きが取れず、大切な宝の珠も奪われてしまったようなものだ。
【総合】
手に持つ珠を大海に落としてしまうように何事も思いのままにならず久しく苦労する。龍が再び珠を得て昇天する時機を待つのがよい。
【願 望】かないがたし
【病 気】長引く、日ごろは体調を整えるべし
【待 人】来ず
【失 物】出ず
【縁 談】おもわしからず、急ぐべからず
【その他】神仏に帰依し、先祖供養怠るべからず
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第16番
【漢詩】
破改重成望 前途喜亦寧 貴人相助処 禄馬照前程
【大意】
月が破(満月後の半月)、改(後の新月)をへて、望(満月)となるように、将来は喜びに満ち身もまた安寧である。
目上の助けも得られ、財運も盛んで、前途は明るく開けている。
【総合】
目上の助けを得て、運の開く形。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第17番
【漢詩】
怪異防憂悩 人宅見分離 惜花還値雨 杯酒惹閑非
【大意】
物の怪はくよくよ思い悩むほどつけこんでくる。そうしているうちに、家庭にも魔がさし、一家は分離してしまう。そうなってはならじと、いろいろやってみたが、悪いときには悪いことが重なるもので、せっかくの花も雨に散るような結果になってしまった。ままよと酒を飲み始めたが、かえって心の鬱屈は増すばかりである。
【総合】
悩み事が多いのが人の世の常である。美しき花もうつろいやすい。現実をお酒などでまぎらすのは愚かである。何事も控えてよし、また疑念持つべからず。
【願 望】おして進めばかなう
【病 気】養生を怠るべからず
【待 人】おそし、西から吉、東から凶
【失 物】出がたし
【縁 談】迷いすぎると悪し
【その他】職業は建築、商売吉
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第18番
【漢詩】離暗出明時 麻衣変緑衣 旧憂終是退 遇禄応交輝
【大意】
今までの暗くみじめな境遇を脱して、漸(ようや)く運が向いてきた。
(衣服も)平民の白衣から、貴人の緑衣に変わった。
今までの心配ごともなくなり、 厚禄を得て、光輝ある者と交わることができる。
【総合】
今までの苦労が消え失せて、運が開けてこよう。
ただし万事質実に実業に励むべし。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:家庭に関わることは悪い
=============================
第19番
【漢詩】家道生荊棘 児孫防虎威 香前祈福厚 方得免分離
【大意】
家庭(夫婦)不和で家の中に荊棘(いばら)が生えたようだ。
お蔭で、子や孫たちはその荊棘から発生する災厄(虎威)を防がなくてはならない。
神仏や祖先の霊に懺悔して、一家の幸せの厚きことを祈れば、一家離散の不幸を免れることができよう。
【総合】
夫婦、あるいは家族不和の兆。
懺悔して祈れば、再び一家団欒の時がやって来よう。
【願望】叶わない
【病気】長引くが生命に関わることはない
【待人】遅いが来る
【失物】出ない
【縁談】急げばまとまらず
【その他】旅行:十分注意せよ、争いごと:半吉
==============================
第20番
【漢詩】月出漸分明 家財毎毎興 何言先有満 更変立功名
【大意】
月が出て、漸くあたりが明るくなってきたように、どうやら運が向いてきて、家財もだんだんとふえてきた。
それなのにどうして、もはやこれで満足だなどと安心してしまうのか。
さらにもっと努力すれば功を立て、名を揚げることができよう。
【総合】
暗きより明るきに出る形で、喜びごと多し。
【願望】叶う
【病気】本復するが油断禁物
【待人】来るが少し遅い
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:言葉を慎めば勝つ
=============================
第21番
【漢詩】洗出経年否 光華得再清 所求終吉利 重日照前程
【大意】
長年の錆や垢を洗い去って、もとの通りきれいな艶がでてきた。
そういった清々(すがすが)しい状態であるから、願う所はすべて吉で、輝かしく昌(さか)んな未来が待っている。
【総合】
旧弊を一掃すれば、吉。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よいが十分注意せよ、争いごと:勝つ
==============================
第22番
【漢詩】漸漸濃雲散 看看月再明 逢春花草秀 雨過竹重青
【大意】
漸(ようや)く雲も晴れ、看る間に月の光が洩れ出てきた。
まさにはるの訪れとともに、草や花が秀で伸び、春の雨の、ひと雨ごとに竹の青味が増してゆくようなものだ。
【総合】
今までの苦労や障害も消えて、これから万事発展を始める「雨過天青」の兆。
【願望】遅いが叶う
【病気】長引く
【待人】遅いが来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
=============================
第23番
【漢詩】紅雲随歩起 一箭中青霄 鹿行千里遠 争知去路遙
【大意】
紅い吉祥の雲が、歩くにしたがって足もとから湧き起こり、高々と放った矢が、青空に命中した。
その勢いに乗って、利禄(利益)の鹿(ろく)に目がくらんで思わず、千里も遠いところまで来てしまったが、
鹿は手に入らず、ハッと気づいてみると遙かとおくまで来すぎて、帰りの路が分からなくなってしまった。
【総合】
勝ちに乗って、欲をかき過ぎるな。
【願望】はじめは良いが後悪い
【病気】養生次第
【待人】来ない
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝っても後々よくない
=============================
第24番
【漢詩】三女莫相逢 明言言説未通 門裏心肝掛 縞素子重々
【大意】
姦邪の人と交際をするな。その種の婦人の甘いことばに悦んでいても、それは実意のないことばだ。そうした婦人の口説に、やきもき心を煩悶させていると、しまいには、身を滅ぼしてしまうだろう。
【総合】
自分によこしまな心があれば何事にも成功しない。かえってますますよくない結果を招くこととなる。物事につつしみ深くしてよし。
【願 望】かないがたし
【病 気】長引く、危うし
【待 人】遅く来る
【失 物】家にあり
【縁 談】整わず
【その他】家移り凶
=============================
第25番
【漢詩】枯木逢春生 前途必利亨 亦得佳人箭 乗車禄自行
【大意】
春、冬枯れの梢に、花が芽吹き その梢と同様、前途には幸運が待つであろう。
そうやって運が開け始めると、佳人から白羽の矢も飛んで来て、良きことが次々と重なるものだ。
高禄を乗せた車も自然とこちらへやってくるようになる。
【総合】
幸運や援助の手が先方からやってくる兆。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
=============================
第26番
【漢詩】将軍有異声 進兵万里程 争知臨敵処 道勝却虚名
【大意】
将軍は名将との誉れが高い。
兵を率いて、はるばる遠征したが、あにはからん、敵との闘い方をしらなかった。
「勝ち軍(いくさ)」と都の天子には奏上したが、偽りが知れてかえって名声を失墜させてしまった。
【総合】
名声があっても、心がけが悪ければ何ごとも徒労に終わる。
油断は大敵である。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==============================
第27番
【漢詩】望禄応重山 花紅喜悦顔 拳頭看皎月 漸出黒雲間
【大意】
財禄を望むなら、それは山を重ねるように望みほうだいである。
花も紅に咲き誇り、同じように喜びの顔を見せている。
そこで夜空を見上げると皎々と輝く月が、雲間から漸く、
姿をあらわしてきたところであった。
【総合】
月が黒雲の間から姿をあらわすように、それまでの憂いも消え失せ、喜びに向かうであろう。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==============================
第28番
【漢詩】意速無船渡 波深必誤身 切須回舊路 方可免災巡
【大意】
昔の過ちはいつ解けるのであろうか。
(などと嘆いてはいるが)内々にたおやかな美女を侍らせているではないか。
もし吉(十一口)運を得たいのなら、子丑の月、子丑の人を用いよ。
【総合】
悔い改めて福を祈れば、やがて運も開けよう。
【願望】叶わない
【病気】長引く
【待人】遅い
【失物】出ない
【縁談】半吉
【その他】旅行:半吉、争いごと:半吉
==============================
第29番
【漢詩】憂轗漸消融 求名得再通 宝財臨禄位 当遇主人公
【大意】
志を得ず落魄(おちぶ)れていた状態が、漸く解消し、再び名誉が回復できた。
財産もちいと名誉にふさわしく手に入るようになって、
良い主人にも出会えて、運はますます上向きとなるであろう。
【総合】
病人が回復するように、日一日と悩みが解消し、喜びに出会う。
しかし我意を張らず、目上の助言には耳を傾けるべし。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:妥協すること
=============================
第30番
【漢詩】仙鶴立高枝 防他暗箭虧 井畔剛刀利 戸内更防危
【大意】
気高く美しい鶴が樹上高く止まって、他人の眼によくつく、鶴の気高さ、
美しさを妬む物が、人知れず射かけてくる矢に傷つけられぬよう、注意せよ。
樹の上ばかりでなく、陥井(おとしあな)の畔(ほとり)で
鋭い刃物を持って待ち構えているような者もいる。
そして更に、家庭内の危険にも重々注意して、それらを未然に防げ。
【総合】
宋版天竺霊籤は、このみくじを小人から身を守る卦ととらえている。
出る杭の打たれぬよう注意せよ。
【願望】叶わない
【病気】神仏に祈ると良い
【待人】来ない
【失物】出ない
【縁談】見合わせよ
【その他】旅行:控えよ、争いごと:半吉
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第31番
【漢詩】鯤鯨未変時 且守碧潭淇 風雲興巨浪 一息過天池
【大意】
北の涯(はて)に棲むというあの大魚・鯤もまだ大鵬という巨鳥に変身していない。
(鯤鯨は「荘子」にでてくる想像上の巨大な魚)時の来るまでは、しばらく深い水の淵に身を潜めて、おとなしく力をためておれ。
ひとたび時を得て、風雲が巻き起こったならば、その時は一気に、天の涯まで飛んでいくことが出来よう。
【総合】
はじめは思うことが叶い難いが、心静かに時節を待てば、のち大いに良し。
【願望】叶う
【病気】長引くが生命に関わることはない
【待人】遅い
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:急ぐと負ける
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第32番
【漢詩】似玉蔵深石 休将故眼看 一朝良匠別 方見宝光寒
【大意】
宝玉が原石の奥深くに、隠れているようなものである。
凡庸な眼で眺めるのをやめよ。
ところが玉作りの名工であれば、一目で宝玉が隠れていることを見抜いて、冴え冴えとひかりかがやくほうせきを磨き出すであろう。
【総合】
はじめは人に進化が評価されず不遇な時を過ごすが、ひとたび己を知る者を得たのちは、この玉のように素晴らしい輝きを発揮するであろう。
【願望】予期せずうまくいく
【病気】少し長引く
【待人】遅いが来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:長引くが勝つ
==============================
第33番
【漢詩】枯木逢春艶 芳菲再発林 雲間方見月 前遇貴人欽
【大意】
春、冬枯れの木々にも艶やかな花が咲き、林には芳しい花の香りが満ちている。
月も雲間から姿をあらわし、その上なお、目上の引き立てにもあずかり、運勢はますます上向きとなる。
【総合】
目上の引き立てもあって、運気はますます盛んとなるであろう。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】遅い
【失物】出るが遅い
【縁談】人を頼んでよし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==============================
第34番
【漢詩】臘木春将至 芳菲喜再新 鯤鯨興巨浪 挙鈎禄為真
【大意】
春の訪れと共に、冬木も芽吹き芳しい花の香が、再び漂う季節となった。
鯤鯨が時を得て、淵の底から巨浪とともに姿をあらわし鈎を挙げてみると、なんとその鯤鯨という大物がかかっているではないか。
【総合】
古きを改め新しくことをはじめるなら、大成功疑いなしである。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】遅いが来る
【失物】遅いが出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==============================
第35番
【漢詩】射鹿須乗箭 胡僧引路帰 遇道同仙籍 光華映晩暉
【大意】
鹿(禄)を射る(得る)には、箭によらなくてはならない。
そうすれば、天竺の胡僧が道案内をしてくれよう。
道中、同志の者も出会えて。
栄華は夕日のように輝くであろう。
【総合】
陰貴の人(高僧など)の手引きで、晩年大いに財産を得る兆。
【願望】遅いが叶う
【病気】本復する
【待人】遅い
【失物】出るがかなり遅い
【縁談】人に頼んでよし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
=============================
第36番
【漢詩】先損後有益 如月之剥蝕 玉兎待重生 光華当満室
【大意】
損が極まれば、必ず益となる。
それはあたかも、月が月食からまただんだん明るくなっていくのと同じである。
次の満月まで待て。
そうすれば、室中光華で満ち溢れるであろう。
【総合】
ものごとが極まって、また回復する卦なので、願望は叶う。
しかし、短期は禁物である。
【願望】時期を待て
【病気】長引くが生命に関わることはない
【待人】遅い
【失物】出ない
【縁談】半吉
【その他】旅行:半吉、争いごと:負ける
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第37番
【漢詩】陰靉未能通 求名亦未逢 幸然須有変 一箭中双鴻
【大意】
雲が暗く垂れこめ、日の光もまだ射さない。
名を揚げようとしてもこれもまたまだ運が開けない。
しかし、やがてひょっこり、幸運が舞い込んで、一本の矢で二羽の鴻を射落とすような、意外な喜びに出会うであろう。
【総合】
はじめ、ものごとは思い通り運ばないが、中頃より太陽も雲間より顔をのぞかせ、望外の幸せが舞いこんでこよう。
【願望】遅いが叶う
【病気】長引くが生命に関わることはない
【待人】遅い
【失物】出にくい
【縁談】よし
【その他】旅行:道中に十分注意せよ、争いごと:悪い
==============================
第38番
【漢詩】月照天書静 雲生霧彩霞 久想離庭客 無事惹咨嗟
【大意】
月が天空を静かに照らす、良夜である。
ところが、しだいに雲が出て濃霧が立ちこめ、月光が蔽われてきた。
そのような境遇になってみると、想われるのは遠方の親しい人々のことで、しきりに嘆息(咨嗟)の出るこの頃である。
【総合】
今まで不満もなかったのに、しだいに運が傾いてきた。
時の運の不利なことを察して、万事慎重に行動せよ。
【願望】叶わない
【病気】本復するが長引く
【待人】来ない
【失物】出ない
【縁談】悪い
【その他】旅行:控えよ、争いごと:負ける
==============================
第39番
【漢詩】望用方心腹 家郷被火災 憂危三五度 由損断頭材
【大意】
一個の瑕の無い璞(あらだま)(まだ石の中にある玉)。
これから琢磨(みがき)あげて、立派な玉に仕上げるのに好い。
鑑識の高い人に見出されて、多くの喜びに逢うであろう。
【総合】
その身賢く、才知をもって世間に名を知られ大いに出世する兆。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
=============================
第40番
【漢詩】中正方成道 姦邪恐惹愆 壷中盛妙薬 非久去煩煎
【大意】
偏らず正しき道を行えば、道は開く。
こうした正しき人はえてして姦邪のひとから邪魔されて、あやまちを起こすことも多い。
しかし、壷の中の妙薬を用いれば、遠からずして、苦しみは去るであろう。
【総合】
悪人にそそのかされて、あやまちを起こす形。
人を選んで交わることが肝要である。
【願望】善人は叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】悪い人は出ない
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
================================
第41番
【漢詩】有物不周旋 須防損半辺 家郷煙日裡 祈福始安全
【大意】
邪魔物があって、ものごとが円滑に回転しない。
無理に回転させようとして、半分台なしにするようなことは避けよ。
家庭内には不穏な火種が、くすぶっている。
神仏に心をこめて祈れば、災いを免れることができよう。
【総合】
はじめはものごとが思うようにいかず、家庭内にも心配の種が絶えない。
運が向いてくる時を待て。
【願望】時期を待て
【病気】長引く
【待人】来ない
【失物】出ない
【縁談】よし
【その他】旅行:悪い、争いごと:負ける
=============================
第42番
【漢詩】桂華春将到 雲天好進程 貴人相遇処 暗月再分明
【大意】
桂花(もくせい)の花が咲いて、春も間近、だんだん運が向いてきて、前途も開けてきた。
目上の貴人の引き立ても得て、以前の暗夜も再び月が出て、明るくなろう。
【総合】
新規にことを始めるに良し。
旅立ちは、行く先に喜びごとあり。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】遅いが来る
【失物】出るが遅い
【縁談】人を頼んでよし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
=============================
第43番
【漢詩】月桂将相満 追鹿映山渓 貴人乗遠箭 好事始相斉
【大意】
月がまさに満月になろうとしている。
鹿(禄)を追っていると、その姿が谷川の水に映って、あとひと息で捕まえることができそうである。
ちょうどその時、引き立ててくれる人物の助力もあって、鹿を獲ることができた。
【総合】
吉運のみくじであるが、慢心は禁物である。
【願望】叶うも遅い
【病気】長引くが本復する
【待人】遅いが来る
【失物】出にくい
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つが遅い
=============================
第44番
【漢詩】盤中黒白子 一著要先機 天龍降甘沢 洗出旧根基
【大意】
基盤の上の黒石と、白石。
勝負は、一手(一著)ごとに先手を取って、相手の機先を制していかねばばらない。
そうすれば天もまた、恵みの雨を降らして、草木の旧い根方を洗い出すように、
今までの汚れや澱(おり)も一掃され、新しい運命が拓けてくるであろう。
【総合】
万事先手を取り、長い間そのままにしていた懸案の事項に、速やかに取り組めば吉。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】遅いが来る
【失物】遅いが出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==============================
第45番
【漢詩】有意興高顕 禄馬引前程 得遇雲中箭 芝蘭満路生
【大意】
大いに功名をあらわそうという心があるならば、富貴が前途に待ち構えているであろう。
そしてさらに、思いがけない神仏の加護にも遇うことができて、めでたい香り草が、行く手の路を一面に埋め尽くしている。
【総合】
目上の人物や貴人の引き立てにより、立身出世する形である。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】遅いが来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==============================
第46番
【漢詩】雷發震天昏 佳人獨掩門 交加文書上 無事也遭屯
【大意】
突然雷鳴が起こって、空が昏くなってきた。美女が独り、門を閉じて恐れおののいている。文書上のことで、思わざる厄介なできごとが起きて、今まで何ごともなく無事だったのに、とんだ悩みができてしまった。
【総合】
不意の出来事が起こり、騒動となる。表面上は大丈夫のように見えても苦労がある。この世の無常と心得て、神仏の御加護を信じて進むべし。
【願 望】かなわず
【病 気】悪し、油断禁物
【待 人】来ず、来るとも遅し
【失 物】出ず
【縁 談】行き悩む
【その他】総じて新たに事を起こすは万事中途半端となる
=============================
第47番
【漢詩】更望身前立 何期在晩成 若過重山去 財禄自相迎
【大意】
目前の立身出世を、いっそう望んでいるが、どうして大器晩成の暁を、じっくり待てないのか。
家を離れ、他郷へでも出れば、財産も俸禄も、向こうからやってくることであろう。
【総合】
はじめは滞りがあるが、のちには先方から果報が飛びこんでくる。
新天地へ出て、活躍の場を求めれば吉。
【願望】叶わない
【病気】本復するが長引く
【待人】遅いが来る
【失物】出るが遅い
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第48番
【漢詩】見禄隔前渓 労心休更迷 一朝逢好渡 鸞鳳入雲飛
【大意】
もうひと息で俸禄(鹿)に手が届きそうなのだが、間に渓川が流れているようなもので、獲れそうで獲れない。
だからといって、あれこれ心配する必要はない。
ひとたび渓川の向こう側への、好い渡し場が見つかれば、禄(鹿)も獲得でき、
鸞鳳という瑞祥の取りが天高く飛ぶような、大出世がかなうであろう。
【総合】
はじめは何ごとも妨げが多いが、しだいに好転し、最後には大成功を収める。
【願望】時期を待て
【病気】長引くが生命に関わることはない
【待人】来ない
【失物】出ない
【縁談】半吉
【その他】旅行:半吉、争いごと:勝つ
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第49番
【漢詩】正好中秋月 贍蜍皎潔間 暗雲知何処 故故両相攀
【大意】
中秋の名月が、円々と輝いている。
皎々と照るその月には贍蜍(ひき蛙)が棲んでいる(中国古代の神話では、月中に兎と贍蜍が棲むといわれる)。
夜空は澄み渡り、暗雲などはどこにもない。
月の中では故(ふる)い友人同士の兎と贍蜍が仲良く桂花(もくせい)の木に攀(よ)じ登って遊んでいる。
【総合】
万事十分の形。
すべて控え目にすべし。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==============================
第50番
【漢詩】有達宜更変 重山利政逢 前途相偶合 財禄保亨通
【大意】
望みを達するには、従来の方法を改めたほうが良い。
家を出て他郷に新天地を求めるなら多くの利が得られるであろう。
それから先は仕事のもくろみも当たって、トントン拍子に、財宝も俸禄も、望みどおりになるであろう。
【総合】
従来の考え方、物の見方などを、変えてみるがよい。
はじめは苦しくても、やがて運勢は開ける。
【願望】よし
【病気】医者を変えてよし
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==============================
第51番
【漢詩】修進甚功奇 労生未得時 騰身遊碧漢 方得遇高枝
【大意】
精進に勤めて、大変奇特である。
しかしいくら骨を折っても修行しても、いまだに開運の時を得ない。
それではと一大決心をもって、身を躍らせて碧漢(あおぞら)まで飛び上がってみたら、
(幸い)精進に応じた身の置き場所、待遇を得て、運気もおおいに開けてくるであろう。
【総合】
思い切りよくことに対処すれば、望外の幸せが得られる。
【願望】叶う
【病気】長引くが本復する
【待人】遅い
【失物】いずれ出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
================================
第52番
【漢詩】有僣須惹訟 兼有事交加 門裏防人厄 災臨莫嘆嗟
【大意】
長らく苦労をしてきたが、ようやく安泰な生活ができるようになる。
認定書、感謝状、表彰状の類を賜るであろう。
今までは花は咲いても散ってしまったが、やっと実を結ぶことになる。
金は天下のまわりもの。次は自分にまわってくる番だ。
【総合】
氷が春に溶けるように、今まで艱難辛苦を味わってきたものの、
上司の推挙で出世し、今までの苦労は報われるであろう。
【願望】叶う
【病気】長引くが治る
【待人】遅いが来る
【失物】北東にある。ゆっくり探せ
【縁談】急ぐべし
【その他】旅行:吉、争いごと:勝つ
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第53番
【漢詩】久困漸能安 雲書降印權 残華終結実 時亨禄自選
【大意】
長く続いた暗闇も、ようやく晴れ、舟で江を渡ると、水は青く澄んでいる。
貴人からの文書も発せられ、思いがけない目上の引き立てにもあずかって、成功するであろう。
【総合】
長い間の滞りも解けて、しだいに運の開ける形。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==============================
第54番
【漢詩】身同意不同 月蝕暗長空 綸雖常在手 魚水未相逢
【大意】
身体はひとつであるが、心はあれこれ迷うことばかり。まるで月蝕のように空は暗く、見通しがたたない。釣り糸はいつも垂れているけれども、まだ魚はかからぬ。
【総合】
あれもこれもと気持ちはあせるが、思うようにはならない。落ち着いて時節を待てば、好機も訪れる。
【願望】末に叶う
【病気】長引く
【待人】遅いが来る
【失物】出がたし
【縁談】急には整わず
【その他】旅行:見合わせ、争いごと:
===============================
第55番
【漢詩】雲散月重明 天書得志誠 雖然多阻滞 花発再重栄
【大意】
雲が散って月が再び明るさを取り戻し、天体(天書)の真の姿が、隠れもなく明瞭に眺められる。
今まではとかく、妨げが多かったけれども、花が開くように、再び重ねて運が開けてきた。
【総合】
今までの憂いは散じ、願望は成就しよう。
【願望】善人は叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:負ける。心正しければ勝つ
================================
第56番
【漢詩】生涯喜又憂 未老先白頭 労心千百度 方遇貴人留
【大意】
浮いたり沈んだり、安定しない生活が続く。
まだ若いのに、心配ごとが多く髪が白くなった。
そんな心配ごとが、百度、千度と多く続くが、やがて目上の引き留めにあって、運勢も好転してゆくであろう。
【総合】
中年までには万事に思わしからず、心労が続くが、晩年目上の引き立てもあって大いに成功する。
【願望】善人は吉
【病気】本復するが長引くことがある
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第57番
【漢詩】欲渡長江濶 波深未有儔 前津逢浪静 重整釣鼇鈎
【大意】
長江(大河)を渡ろうとしたが、河幅はとてつもなく広く、波も高くて、一緒に渡ろうという連れも見つからない。
前方の渡し場の波が幸いに静まったなら、すっぽんを釣る釣針の用意をしよう。
【総合】
まだ時期が熟していない。
あせらずに時節到来を待つべし。
【願望】苦労してようやく叶う
【病気】長引くが本復する
【待人】遅いが来る
【失物】出ない
【縁談】半吉
【その他】旅行:悪い、争いごと:苦労して勝つ
==============================
第58番
【漢詩】有径江海隔 車行峻嶺危 亦防多進退 猶恐小人虧
【大意】
道はあるのだが、途中広い江に隔てられ、車は、険しい嶺の上を行かなくてはならない。
進むにも退くにも、危険を防ぐ必要がある。
このような時はえてして、つまらぬ人間のそしりや妨害を受けがちである。
用心せよ。
【総合】
万事障害多く、運気大いに悪し。
何ごとも慎んで細心に道を進むべし。
【願望】叶わない
【病気】本復叶い難し
【待人】来ない
【失物】出ない
【縁談】悪い
【その他】旅行:控えよ、争いごと:負ける
=============================
第59番
【漢詩】去住心無定 行蔵亦未寧 一輪清皎潔 却被黒雲瞑
【大意】
何をすべきか、身の去就に決心がつかず、出所身体もまたいまだ安定しない。本来、澄み渡る月のように、清らかな心の持ち主なのだが、かえって黒雲におおわれた月のように、光(良心)を発揮できない。
【総合】
月のように清らかな心の持ち主でも、決心がゆるぎ、あれこれと迷いがちである。正しい考えがまとまらない。正念は信仰より生まれる。
【願 望】かなわず、時を待て
【病 気】一進一退、養生と信心が肝要
【待 人】来ず
【失 物】出ず
【縁 談】滞りがちなり
【その他】旅立ちは秋冬にすべし
==============================
第60番
【漢詩】高危安可渉 平坦是延年 守道当逢泰 風雲不偶然
【大意】
高く危うい場所にいて、どうやって世の中を渡ってゆくことができよう。
平凡な道を歩んでゆくのが、長生きの秘訣である。
このような道を守ってゆけば、当然安泰に到り、風雲を起こして立身出世するであろうが、
それも偶然そうなったのではなく、平素の行いがそうさせたのである。
【総合】
心を正直に努力すれば、吉。
【願望】善人はよし
【病気】善人は本復する
【待人】来ない
【失物】出ない
【縁談】善人は吉
【その他】旅行:善人なら良し、争いごと:善人は勝つ
==============================
第61番
【漢詩】舊過何日解 戸内保嬋娟 要逢十一口 遇鼠過牛辺
【大意】
昔の過ちはいつ解けるのであろうか。
(などと嘆いてはいるが)内々にたおやかな美女を侍らせているではないか。
もし吉(十一口)運を得たいのなら、子丑の月、子丑の人を用いよ。
【総合】
悔い改めて福を祈れば、やがて運も開けよう。
【願望】叶わない
【病気】長引く
【待人】遅い
【失物】出ない
【縁談】半吉
【その他】旅行:半吉、争いごと:半吉
==============================
第62番
【漢詩】災轗時時退 名顕四方揚 改故重乗禄 昇高福自昌
【大意】
これまでの災いや障害は、しだいに退散し、名誉は天下に知れ渡る。
旧弊を改革して、その功績によって、高禄を得て、高位高官に昇り、幸せが舞いこんでくる。
【総合】
運の盛りである。
万事気を引き締め、慎重に対処せよ。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==============================
第63番
【漢詩】何故生荊棘 佳人意漸疎 久困重輪下 黄金未出渠
【大意】
なぜか家内にとげとげしいいばらが生じて、妻(佳人)と夫の仲がしっくりいかなくなってきた。こんな、思い車輪の下敷きになったような困難の時期が長く続き、財産も破綻して(渠(みぞ)に埋もれて)、まだ見つからない。
【総合】
苦悩は自業自得と知るべし。誠の道に立ち戻り、重い罪過の車から脱出できれば、再びよい人に巡り合う。
【願望】かなわず
【病気】重く長引く、十分養生すべし
【待人】来ず
【失物】出がたし
【縁談】進まず
【その他】諸事つつしむぺし
===============================
第64番
【漢詩】安居且慮危 情深主別離 風飄波浪急 鴛鴦各自飛
【大意】
安らかに暮らしていても、なおかつ危険があるものと思え。愛情こまやかであっても、別離の悲しみが起こる。激しい波風が起これば、仲の良い鴛鴦(おしどり)も各自離れ離れに、飛び去って行かねばならない。
【総合】
物事がうまく進展しないのが世の常である。どうしてうまくいかないかをよく考え、神仏の御加護を祈り、時節を待つべし。
【願 望】かないがたし
【病 気】養生を怠るべからず
【待 人】来ず
【失 物】出ず
【縁 談】滞りがちなり
【その他】万事急ぐべからず
==============================
第65番
【漢詩】苦病兼防辱 乗危亦未蘇 若見一陽後 方可作良図
【大意】
病気に苦しみ、なおかつ他人からのあなどりを防がなくてはならず、そうした危機からまだ、回復していない。
しかし易でいう純陰の卦に一陽が戻って来て(来復)復卦となるように、
今までの苦労が去って運がめぐってきたのちは、その盛運に乗じて、良い計画を立てるがよかろう。
【総合】
はじめは苦労が多いが、末になって運が開ける。
【願望】半吉
【病気】長引くが本復する
【待人】遅い
【失物】出にくい
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:負ける
=============================
第66番
【漢詩】水滞少波濤 飛鴻落羽毛 重憂心緒乱 閑事惹風騒
【大意】
水がよどんで、波も立たず、飛んでいる鴻雁も羽根を落して、飛び方も弱々しい。こんな不運が続き、心が千々に乱れるなら、折々には詩文に胸中の思いを託して、時節の好転を待つがよい。
【総合】
人の落ち目につけ込む憂慮がある。あきらめるといつまでも浮かび上がることは困難である。気持ちを取り直して前進を心がけるべし。
【願 望】大望かないがたし
【病 気】養生に専念せよ
【待 人】来ず、来ても遅し
【失 物】出ず
【縁 談】はかどらず
【その他】争いは負けるべし
=============================
第67番
【漢詩】枯木未生枝 独歩上雲岐 豈知身未穏 独自惹閑非
【大意】
冬枯れの木に、まだ春は来ないのに、時期が来たとばかり思い込んで、独り大空へ昇ってしまった。どうして、まだ身の不運は去っていないことに気づかぬのか。独り鬱々と誤ちを悔やむことになろう。
【総合】
雲の上は歩くことができない。思うように進まなくとも、望みが成就できなくとも、あくせくすることなく、自分を見つめ直して正しい道を歩むべし。
【願 望】かなわず
【病 気】危うし
【待 人】来ず、来ても遅し
【失 物】出ず
【縁 談】進まず
【その他】万事謹んで進むべし
============================
第68番
【漢詩】異夢生英傑 前来事可疑 芳菲春日暖 依旧発残枝
【大意】
霊夢を見て英雄を生んだという伝説のように、思いがけない幸運が向いてきそうだと喜んでいた。
ところが幸運はいっこうにやってこず、あの夢はなんだったのかと疑う心が生じてきた。
しかし春になれば、馥郁(ふくいく)とした香りとともに、元通り冬枯れの枝にも咲くようになるのだから(何も不審に思わずとも好い)。
【総合】
今までの不運も去って、これから吉運に向かうであろう。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】遅い
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:春夏は吉。秋冬は凶
==============================
第69番
【漢詩】明月暗雲漂 花紅一半枯 惹事傷心処 行舟莫遠図
【大意】
明月が漂よってきた黒雲に覆われ、美しい花も風雨に半ば散らされてしまった。このような不慮の災害を惹き起こして、心を傷めている折から、この上舟を出して遠くに行くなどということは、思い止まるべきだ。
【総合】
今までの華やかさから、月が雲に隠れていく。運気は下り坂であるが、自暴自棄はよろしくない。神仏の御加護を祈り、進むべし。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】遅い
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:春夏は吉。秋冬は凶
==============================
第70番
【漢詩】雷発庭前草 炎火向天飛 一心來追祿 争奈掩朱扉
【大意】
志を立て、修業に努めたが、まだ禄も得ず、地位も無い。
もし天子のお召しの詔勅が下ったら(「金鶏」は十二支の酉とも考えられる)、
便風(順風)を得た船のように、順調に運が開けてゆくであろう。
【総合】
おのれの修得した一芸を固く守って、時節を待てば、やがて名誉をあらわす時がやってこよう。
【願望】遅いが叶う
【病気】長引く
【待人】遅い
【失物】出るが遅い
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:苦労して勝つ
==============================
第71番
【漢詩】道業未成時 何期両不宜 事煩心緒乱 翻作徘徊思
【大意】
道も業もまだ未完の時であるが、両方とも、こんなに不十分だとは思いもよらなかった。それを自覚すると、心はますます乱れ、あちらへふらふら、こちらへふらふら思い迷うばかりとなろう。
【総合】
物事を成就するためには信念がなければならない。あれこれと迷いやすく、自暴自棄に陥りやすい。今一度自分を見つめ直し、反省すべし。
【願望】かないがたし
【病気】長引いて危うい
【待人】来ず
【失物】出ず
【縁談】不調
【その他】万事停滞する
==============================
第72番
【漢詩】戸内防重厄 花果見分枝 厳霜纔過後 方可始相宜
【大意】
家内に大きな災厄の起こるのを、注意して防げ。
花と実が、別々の枝に咲いているように、夫婦の仲がうまくいかない。
こうした厳しい霜枯れの時期がやっと過ぎてのち、ようやく夫婦の仲は宜しくなるのであろう。
【総合】
はじめのうちは凶だが、のちに吉。
しかしはじめ悪しき時に身を謹まないと、身を亡ぼすことになろう。
【願望】吉
【病気】長引くが生命に関わることはない
【待人】遅い
【失物】出ない
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==============================
第73番
【漢詩】久暗漸分明 登江緑水澄 芝書従遠降 終得異人成
【大意】
長く続いた暗闇も、ようやく晴れ、舟で江を渡ると、水は青く澄んでいる。
貴人からの文書も発せられ、思いがけない目上の引き立てにもあずかって、成功するであろう。
【総合】
長い間の滞りも解けて、しだいに運の開ける形。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
==============================
第74番
【漢詩】蛇虎正交羅 牛生二尾多 交歳方成慶 上下不能和
【大意】
蛇と虎が交羅(からみ)ついて二本の尾のある牛が生まれた。(二本の尾をもつ牛は「失」の謎語)年が改まれば喜びがやってくるであろうが、今は家庭の仲が不和でうまくやってゆけない。
【総合】
道理にかなわないことは、損あって得なし。将来はよいことがあるが、今はしばらく時機を待つべし。
【願 望】かなわず
【病 気】回復は難しい
【待 人】来ず
【失 物】出ず
【縁 談】整わず
【その他】争いごとはつつしむべし、万事不調
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第75番
【漢詩】孤舟欲過岸 浪急渡人空 女人立流水 望月意情濃
【大意】
小舟で向こう岸へ渡ろうとするけれど、浪は荒く急で、誰一人渡ものはいない。女人が川野ほとりに立って、月に対して(川を渡れぬ怨みごとを)綿々(めんめん)と訴えている。
【総合】
向こう岸に渡ろうとするが、浮世の波風は荒く、助け導く人もいない。思案に余る状態である。神仏に御加護を祈るべし。
【願 望】かなわず
【病 気】危うい、よくよく養生すべし
【待 人】来ず
【失 物】出ず
【縁 談】悪し
【その他】万事障害あり
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第76番
【漢詩】富貴天之祐 何須苦用心 前程応顕跡 久用得高臨
【大意】
富貴は、まったく天の佑によるものであって、再三苦労して、富貴を追い求める必要はない。
将来きっと成功して、その事跡を世に顕わし、長く高位を保つであろう。
【総合】
出世しても我欲を抑えれば、永く富貴を保つことができよう。
【願望】善人は吉
【病気】本復する
【待人】来ない
【失物】出る
【縁談】吉
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第77番
【漢詩】累滞未能蘇 求名莫遠図 登舟波浪急 咫尺隔天衡
【大意】
長い間の滞りが、まだ解消しない。これではならじとひと旗上げる気で、遠方へ出かけようなどという気を起こしてはならない。舟に乗れば波は高く、出られないし、無理に舟出すれば、目的地と違った場所へ吹き流されてしまう。
【総合】
いたずらに名誉、利益を求めても不運の波は高い。少しの行き違いも天地を隔てるほどに大きくなる。今は自重して時機を待つべし。
【願 望】かなわず
【病 気】長引く
【待 人】来ず
【失 物】出ず
【縁 談】不調
【その他】万事慎重を期すべし、秋冬より運開く
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第78番
【漢詩】但存公道正 何愁理去忠 松柏蒼蒼翠 前山禄馬重
【大意】
正義の公道を歩んで行けば、たとえ道理からいえば、不忠に似ていようとも、厳冬にも蒼々(あおあお)とした緑を保つ。
貞節な松柏のように、いつかは名誉があらわれて、将来は大いに出世するであろう。
【総合】
万事正義、公正を旨として行動すれば、いつか報いられて大いに出世しよう。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第79番
【漢詩】残月未還光 樽前非語傷 戸中人有厄 祈福保青陽
【大意】
有明の月がまだ皎々と照って明るく、酒席で口論したわけでもないのに、家中に災厄が起こる。
神仏に福を祈れば、青陽(めでたい運気)が保たれよう。
【総合】
年老いて若返るように、再び出世する兆とするが、宋版天竺霊籤では挿絵に割れた酒器を描き、
この卦は破財をつかさどり、酒席で口舌の争いを引き起こす兆しとしている。
【願望】半吉
【病気】本復する
【待人】遅い
【失物】出るが遅い
【縁談】半吉
【その他】旅行:半吉、争いごと:勝つが苦労する
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第80番
【漢詩】深山多養道 忠正帝王宣 鳳遂鸞飛去 昇高過九天
【大意】
深山にこもって修行した人物が、忠正を認められて、王命を受けた。
和合の象徴である鳳が鸞のあとを追って飛び、天の最高の高みに昇るような、大出世をするであろう。
【総合】
高位高官に昇る兆だが、凡人では位負けしてかえって「不吉」の兆となる。
たとえ徳のある人物がこの籤を得たとしても、慎みがなければ「満つれば欠く」の悔(くい)があろう。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】苦労するが出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第81番
【漢詩】道合須成合 先憂事更多 所求財宝盛 更変得中和
【大意】
行動が道に合(かな)っていれば、相手と協調すべきである。
はじめは、心を煩わすことが多いが、しかし努力をおこたらなければ、財宝は盛んに集まり、
従来の方針を改めれば、相手とも協調、和合できるであろう。
【総合】
先に憂い、のちに喜ぶ兆。
【願望】遅い
【病気】長引くが本復する
【待人】遅い
【失物】遅いが出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第82番
【漢詩】火發應連天 新愁惹舊過 欲求千里外 要渡更無舩
【大意】
猛火が発生して、その勢いは天に届かんばかりである。/そうした禍は、古いあやまちが原因となっているのだ。/遠方へ移って、この災難を逃れようと思っても、/生憎渡し場には一隻の船も無くまさに進退窮まれりである。
【総合】
煩悩の炎に焼かれて悲しみ嘆く。逃れようとするが、渡りに舟はない。神仏に帰依して御加護を祈るべし。
【願 望】かなわず
【病 気】危うし
【待 人】来ず
【失 物】出ず
【縁 談】不調
【その他】火の用心、万事悪し
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第83番
【漢詩】挙歩出雲端 高枝未可攀 昻頭看皎月 猶在黒雲間
【大意】
足を高々と挙げて、雲の端に出てみたが、月中にある桂花の枝は、まだ手折ることができない月はと見るとなおまだ黒雲の間にあって、暗くぼんやりしている。
【総合】
希望かなわず、もがき苦しんでみるが、迷いの雲はなかなか晴れない。高望みはかなわないことを知り、神仏に帰依して御加護を祈るべし。
【願 望】かなわず
【病 気】長引くが信心あれば回復する
【待 人】来ず
【失 物】出がたし
【縁 談】ならず
【その他】万事において時機を待つべし
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第84番
【漢詩】否極方無泰 花開値晩秋 人情不調備 財宝鬼来偸
【大意】
ものごとの閉塞(へいそく)する否が極まって、安泰の泰に変るかと思っていたら、案に相違してまだ泰にはならない。それはちょうど、春の花が開きかけてきたのに、霜枯れの晩秋の季節に逢ってしまったようなものだ。一家の人情も和合せず、家の財宝も、魔物によってかすめ盗られてしまう。
【総合】
不利なことばかりが多く、心休まる暇もない。華が咲いてうれしく思えば霜にあって枯れる。今までの成果も失いがちである。神仏に帰依して御加護を祈るべし。
【願 望】かなわず
【病 気】長引き危うし
【待 人】来ず
【失 物】出ず
【縁 談】不調
【その他】万事思うにまかせられない
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第85番
【漢詩】望用何愁晩 求名漸得寧 雲梯終有望 帰路入蓬瀛
【大意】
願い事の成就が晩いといって、何も心配する必要はない。
求めていたことも、漸くかなった。
雲の梯(かけはし)、つまり大きな出世の手掛りもできて、天からの帰り路には、
神仙の棲む仙境を訪ね当てて、不老不死の薬まで手に入れることができよう。
【総合】
大器晩成。
はじめの運の開けるが遅いが、のち大いに幸せとなる。
ただし「満つれば欠く」の戒めを忘れてはならない。
【願望】遅いが大きな喜びとなる
【病気】長引いても本復する
【待人】遅い
【失物】遅いが出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つが苦労する
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第86番
【漢詩】花発応陽台 車行進宝財 執文朝帝殿 走馬听声雷
【大意】
陽台に爛漫の花が応じて財宝を満載した車もやって来る。
高官に任命された文書を帯びて参内しようと、馬を走らせれば、
人々の称賛する声が雷のように響き渡る。
【総合】
家門大吉の兆。
ただし、この籤も第85首などと同様、あまりにも良過ぎて位負けのおそれあり。
万事内輪に慎まなくてはならない。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第87番
【漢詩】鑿石方逢玉 淘沙始見金 青霄終有路 只恐不堅心
【大意】
石の中から宝玉を取り出し、砂を濾(こ)して砂金を見つけた。
その結果、天高く路を見つけたように出世の路が開けた。
ただ一つ心配なのは、心が堅固でなく、気まぐれな所がある点である。
【総合】
立身出世の兆であるが、気まぐれな欠点がある。
心を堅固に保つことが肝要である。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第88番
【漢詩】作事不和同 臨危更生凶 佳人生苦恨 閑慮両三重
【大意】
何ごとをなすにも、家族の心が一致せず、/危急の場合に臨んで、さらに難しいことが起こってきた。/一家の主婦たる妻にも、悩みや恨みが生じ、/今や鬱屈した思いが、一家を二重、三重に取り囲んでいる。
【総合】
何事も思うようには進まないので、あれこれ思い悩んでしまう。腹をすえて堅い信念をもって神仏の御加護を祈念すべし。
【願 望】かなわず
【病 気】一喜一憂、一進一退
【待 人】来ず
【失 物】出がたし
【縁 談】はかどらず
【その他】万事一長一短、家庭和合に努めよ
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第89番
【漢詩】一片無瑕玉 従今好琢磨 得遇高人識 方逢喜気多
【大意】
一個の瑕の無い璞(あらだま)(まだ石の中にある玉)。
これから琢磨(みがき)あげて、立派な玉に仕上げるのに好い。
鑑識の高い人に見出されて、多くの喜びに逢うであろう。
【総合】
その身賢く、才知をもって世間に名を知られ大いに出世する兆。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第90番
【漢詩】一信向天飛 秦川舟自帰 前途成好事 応得貴人推
【大意】
願いを込めた一通の書信が天に向かって飛んでゆくと、
「秦川(陜西)の舟には蜀の綿を積む」という諺の通り天の幸を得て錦(財宝)を積んだ船が帰ってきた。
このようにして将来の運も開け、目上の引き立ても受けて、ますます幸運に恵まれるであろう。
【総合】
貴人の引き立てによって、おおいなる幸運を得る兆。
宋版天竺霊籤は「吉信」としるした巻物が、天に向かって飛んでゆくところをあらわし、
「官員がこの籤を得れば、高い地位に登り、商人ならもうけが倍増する」とある。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第91番
【漢詩】改変前途去 月桂又逢円 雲中乗禄至 凡事可宜先
【大意】
将来の方針を改変したら、欠けていた月もまた、円く満月となる。
天からは福禄が下る、幸運がやってくる。
この好機を逃さず、すべてに先手を打ってゆくことが大切である。
【総合】
闇夜から月夜になるように、心の憂いも解けて喜びごとに逢う兆し。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第92番
【漢詩】自幼常為旅 逢春駿馬驕 前程宜進歩 得箭降青霄
【大意】
幼年より常に旅がちだったが(苦労が多かった)、春になれば馬が昂ぶるように、この人も運が向いてきた。
今後はこのまま前進し、ことを始めるがよい。
開運の箭も天より一直線に、到達するであろう。
【総合】
いままでの苦労も去り、急に運気の開ける兆。
多くのみくじ本には、他国を旅して稼げば吉とある。
【願望】叶う
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】早ければ出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第93番
【漢詩】有魚臨早地 踊躍入波濤 隔中須有望 先且慮塵労
【大意】
(荘子)の轍鮒(てっぷ)のたとえ話ではないが、
魚が乾いた地上に落ちたけれど、幸運なことに、そばにあった川の水に飛び込んで、事なきを得た。
少し間を置けば、望みごとはかなうであろうから、まずもうしばらくは、俗世の苦労を味わうがよかろう。
【総合】
将来望みごとはかなうが、しばらくは苦労が続く兆。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第94番
【漢詩】事忌樽前語 人防小輩交 幸乞陰公佑 方免事敲爻
【大意】
酒の上での話は、何ごとによれ慎み、小人の輩との交わりは避けよ。
高貴の婦人(陰公)の佑を願えば、めんどうな争いから身を守ることができよう。
【総合】
口は災いのもと、人との交わりに心せよ。
【願望】遅い
【病気】長引く
【待人】遅い
【失物】出ない
【縁談】半吉
【その他】旅行:半吉、争いごと:勝つこと遅い
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第95番
【漢詩】志気勤修業 禄位未造逢 若聞金鶏語 乗船得便風
【大意】
志を立て、修業に努めたが、まだ禄も得ず、地位も無い。
もし天子のお召しの詔勅が下ったら(「金鶏」は十二支の酉とも考えられる)、
便風(順風)を得た船のように、順調に運が開けてゆくであろう。
【総合】
おのれの修得した一芸を固く守って、時節を待てば、やがて名誉をあらわす時がやってこよう。
【願望】遅いが叶う
【病気】長引く
【待人】遅い
【失物】出るが遅い
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:苦労して勝つ
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第96番
【漢詩】鶏遂鳳同飛 高林整羽儀 棹舟須済岸 宝貨満船帰
【大意】
鶏が鳥の王者・鳳の後を追って、ともに飛び、高い林に止まって、羽づくろいしている。
こんな幸運の時こそ、船を漕いで対岸へ渡るべきであるそうすれば、船に財宝を山積みにして帰ることができよう。
【総合】
貴人に近づきを得て、大いに成功する兆。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第97番
【漢詩】霧罩重楼屋 佳人水上行 白雲帰去路 不見月波澄
【大意】
濃霧が楼屋を閉じ込めてしまい、水上を行く佳き人も、目標を見失いがちである。帰路も白雲に蔽われ、澄んだ月影を見ることはできない。
【総合】
迷いの霧が立ち込めて思うように進めず、心細い。神仏の御加護を信じて心を落ち着けて着実に歩むべし。
【願 望】かなわず
【病 気】危うし
【待 人】来ず
【失 物】出がたし
【縁 談】進まず
【その他】縁の下の力持ちに徹すべし
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第98番
【漢詩】欲理新糸乱 閑愁足是非 只困羅網裡 相見幾人悲
【大意】
新しく紡がれた糸のもつれを整えようと思うが、もつれた糸のように閑(むす)ばれた愁を解くことも、同じように難しい。羅網(あみ)にかかった魚か獣のように、もがき苦しむだけである。同様の立場の人間が幾人いるであろうか。
【総合】
心の迷いで正しい判断がおぼつかず、悲しみ、もがいている状態である。もつれた糸を収拾するように努め、神仏に帰依して御加護を祈るべし。
【願 望】かなわず
【病 気】危うし
【待 人】来ず、来ても遅し
【失 物】出ず
【縁 談】進まず
【その他】万事もつれること多し
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第99番
【漢詩】紅日当門照 暗月再重円 遇珍須得宝 頗有称心田
【大意】
朝日が門に当って輝き、暗い月が再び円い満月となった。
このような幸運の時に当って、珍しい宝も手に入れることができて、すこぶる満足の至りである。
【総合】
闇夜が明け、旭日の勢いで出世する兆である。
【願望】よし
【病気】本復する
【待人】来る
【失物】出る
【縁談】よし
【その他】旅行:よし、争いごと:勝つ
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第100番
【漢詩】祿走白雲間 携琴過遠山 不遇神仙面 空惹意闌珊
【大意】
財禄も白雲の間に走り去って、無一文となり、隠者の印の琴を携え、深山に分け入った。山に入ったものの、仙人には逢えず、空しく心を悩まして、さらに迷うばかりである
【総合】
おごり、慢心の行いは社会から見放される結果を招く。友人も離れ、一人さびしく暮らすほかなし。改心して神仏に帰依すべし。
【願望】かなわず
【病気】長引く、危うし
【待人】来ず
【失物】出ず
【縁談】整わず
【その他】職業は職人に縁あり、万事わるし、秋まで待て